多くの人が通勤や通学、観光などの移動手段としてお世話になっている高松琴平電気鉄道株式会社。今回は、総務部採用担当のSさんになんと電車の中でインタビューして、企業の魅力に迫っていったよ。早速総務部採用担当のSさんにお話を伺うよ。
入社後のキャリアアップについて教えてください。
運転士がしたいなど自分の進みたい方向は示すことができますが、総合職などに就く場合も、現場を経験してから、というのが一般的です。現場を知らなければわからないこともありますし、経験として強みになりますからね。ただ、組織なのでこの方にはこういう仕事が向いているだろうとか、この方面に力を発揮してほしいといった理由で異動してもらうことはあります。
技術としてだけでなく、それによって得られるものすべてのために、一度現場を経験することを大切にされているんですね。
会社全体が盛り上がるときはどんな時ですか?
電車祭りでは、電車が好きな方や子供さんなどと関わることができるので楽しいですね。そのときは、部署を越えてどうやったら楽しんでもらえるかアイデアを出し合って、形にするので会社全体が盛り上がりますね。
普段あまり関わらない部署の人と交流ができ、さらにお客様とも直接お会いできる機会は貴重ですし、盛り上がりそうですね。
仕事をしていて嬉しいと感じるのはどんな時ですか?
「ありがとう」という言葉をお客様にかけてもらうのはうれしいですね。直接お客様に関わる車掌などに対して、運転士などはあまりお客様と直接関わらない業務ですが、それでも声をかけてもらえたときはとてもうれしいです。
お客様からの嬉しい声を直接聞くことができるのはとてもやりがいを感じられそうですね。
仕事をしていて、つらいなと感じるのはどんな時ですか?
車両の不具合などで、ことでんのせいでお客様が遅れてしまったときはつらいですね。やはりお客様の期待に応えられなかった時が一番つらいなと感じます。
利用されるお客様を第一に考えておられるからこそ、そういった時つらいと感じるんですね。
ことでんの社風ついて教えてください。
私は転職してことでんに入ったので、ほかの会社も経験していますが、ことでんは親切な人が多いですね。わからないことがあれば、やさしく教えてくれますし、1尋ねると10教えてくれるような本当に親切な人が多いですし、そうなっていきたいなと思いますね。だからこそ、ことでんの技術が受け継がれているのかなと感じます。
働くうえで人間関係を重視する人も多いと思いますし、すてきな社風ですね。
求める人材について教えてください。
まずは、教えてあげたいと思ってもらえるような引き出す力を持っていてほしいですね。他の会社でもそうですが、真剣に聞いていれば教えてあげたいなと思ってもらえるはずですよ。あと鉄道会社ですから、今までの事故を二度と起こさないためにルールが作られているので、それが守れないと元の安全性に戻ってしまうんです。なのでルールを守ることができる人に入ってほしいですね。ただ、指示に従うだけでなく、もっとこうしたらいいんじゃないか、ということに気づき、そして行動に移す、そこまでできる力を持っていてほしいです。そして周りを巻き込んでできるとさらにいいですね。
行動に移すのは勇気のいることですが、気づいて行動に移すまでが大事というのは何事にも言えることですね。真剣に取り組み、ルールを守るという当たり前のことはもちろん、自分で考えて行動することが大切なんですね。
面接の際に何か感じることなどがあれば教えてください。
やっぱりインターネットで検索して出てくる文言をそのままきれいに並べてセリフのように言われると、すぐにわかりますね。あと中身が薄くなるので本人の本質が伝わらなくて、もったいないなと思います。少しくらい日本語がおかしくてもいいから、なぜことでんを目指していて、何がしたいのかという気持ちを自分の言葉で伝えてほしいです。
面接を受ける人の本質をきちんと見て採用されているんですね。自分の気持ちを自分の言葉で伝えることが大切、、、勉強になりました。
学生に求めるスキルやそのために行っていることを教えてください。
語学についても、資格だけでなく実際に使える力なのかが大切だと思いますね。資格はもちろん目安になりますが、その資格を取る過程で身に着けたこと、経験も大切だと思います。そういった実際に使える力を身に着けてもらうために社内でのセミナーを、安全・サービス業種では2か月に一回行っています。障がいをお持ちのお客様もご利用されるので、より近い方を講師にお招きして行っています。障がい者の方が目的地に着くまでに関わる人で連携を取って、無事に目的地にお届けするというレベルを維持するために行っています。
実際に使える力を重要視されていて、提供する人によってサービスの質に差が生まれないようにするための工夫をされているんですね。
他社と比べてことでんの魅力は何ですか?
まず転勤がないですね。どこに行かされるかわからない、ということがなく家庭との両立を考え、安定を求める方には魅力的だと思いますね。あとは、「こんなことがしたい」という言葉に対して、前例がないなどの問題点を上げて断るのではなく、課題があってもクリアすれば実現できるので「じゃあやりましょう」となるのがことでんの特徴であり魅力です。どうやったら課題をクリアできるか、部署を超えて意見を出しあって考えるのは楽しいですよ。
様々な企画に対して意見を出し合いながらチャレンジして、全体で成長できるというのはとても素敵ですね。
ことでんのサービスを通してどのような貢献していきたいですか?
東京など都市からでないと発信は難しいと思うかもしれませんが、今はインターネットで世界とつながれるので、地方にもこういった元気な会社があるということを発信していきたいですね。
様々なチャレンジをされることで、香川県内でだけでなく、全国の地域に対して「地域からでも発信していける」という勇気を与えたい、というとても素敵な目標をお持ちなんですね。
以上でインタビューを終了させていただきます。取材の中で、「香川の片田舎の小さな鉄道会社ではあるものの、新駅も開業しこれからも元気な鉄道会社があることをたくさんの人に知ってほしい」とおっしゃっていて、とっても頼もしい鉄道会社が香川にはあるんだなと実感しました。高松琴平電気鉄道株式会社の皆さま、本日はお忙しい中長時間にわたりご協力いただきありがとうございました。
社名 | 高松琴平電気鉄道株式会社 |
本社所在地 | 〒760-0073 香川県高松市栗林町2丁目19番20号 |
設立 | 昭和18年11月1日 |
資本金 | 2億5000万円 |
URL | http://www.kotoden.co.jp/ |