四国の銘菓、名物かまどだけでなく様々な和洋菓子を製造・販売されている株式会社名物かまど。今回は採用担当のFさんと、販売担当のMさん、同じく販売担当のSさんにインタビューして企業の魅力に迫っていったよ。早速採用担当のFさんにお話を伺うよ。
入社後の流れについて教えてください。
新卒で入社した場合は、基本的には入社式の後すぐにその日だけの集合研修を行って、そこからはOJTですね。その後のステップアップ研修なども行っていこう、ということになっていたんですが、今年はコロナの影響もあってできていないです。配属については製造員だと工場に通える人が対象に、販売員の場合は県下の15店舗から通行手段や家の位置を考慮して、製造か販売のいずれかに携わります。中途採用の場合、私の時は今までの経験がそのままかまどで生かせそうだったので採用が決まりました。中途採用の場合は研修がなく、そのまま引き継ぎを行います。
新卒の場合は、研修も行いながら、実際にOJTで経験を通じて学んでいくんですね。
求める人材を教えてください。またそのために学生時代にしておくべきことがあれば教えてください。
うちの会社は、おとなしいけれど芯が強い人が多いですね。
経営方針としては、土産用ではなく菓子を通じて地域社会の文化・歴史に寄与する、そして心の菓子作り・心のサービス、つまりお客様の期待を裏切らないお菓子をお届けする、としているので、お客様の期待を背負わなければなりません。なので社員には一人一人プライドを持って働いてほしいです。それは製造員だけではなくて、販売員もお客様とのかかわりの中でも求められるものなので、入社したばかりであってもお客様のためを思える心を持っていてほしいです。
あとは、課題に対して自分にはできません、ではなくなんとかしてやってみます、と食いついてもらいたいので、学生時代にはひとりで海外に行ってみるとか、ちょっと難しいことに取り組んでみてほしいですね。
お客様によりおいしいお菓子を届けるだけでなく、心のサービスも意識されているからこそ、従業員はプライドや課題に食らいつく力が必要なんですね。
仕事をしていて心がけていることは何ですか。
何よりも心のサービスを大切にしていきたいので、マニュアルではなくお客様一人一人にどうしたら一番喜んでもらえるのかを従業員には考えてほしいと思っていて、私も常にお客様第一で考えています。
あと、お客様の期待を裏切ってしまうとそのお客様だけでなく、その方の周りからの信頼も失ってしまうので、そういったことを起こさないように心がけています。なので、お客様と直接かかわる販売員は、入社1年目であっても20年目の人と同じようにできるようにしなければいけないので難しいですが、直接お客様からの「ありがとう」という言葉を聞けるのは販売員だけなので、それはモチベーションになりますね。
心のサービスを提供するためには、お客様第一で考えることが必須なんですね。
名物かまどの強みは何ですか。
和菓子も洋菓子も買うことができるのは強みだと思いますね。贈り物の和菓子を買ったついでに自分の会社に洋菓子を買う、といったようなことができるのは魅力だと思います。
あと、本社機能から製造、広報まですべて香川にあるので、経営のすべてが見えるというのは面白いところであり、魅力だと思いますね。
どちらも他にはない、かまどならではの強みで素敵ですね。
これからの展開について教えてください。
県内15店舗のうち、8店舗で喫茶コーナーも展開しているのですが、若いお客様が少ないのでそういったお客様にも知ってもらえるようにしていきたいですね。ただ、私たちは一時的なものではなく、経営の資源となる永続的なものを出し続けたい、と考えているので会社の資産となるような商品を考えていきたいと思っています。
会社としてのベースをしっかりするために、長期的な視点で経営を行っておられるんですね。
事業を通じて香川県にどう貢献したいですか。
香川県のお菓子といえばかまど、といってもらえるようになりたいですし、香川県には文化的な県になってほしいですね。そのために私たちも文化を醸成していきたいと思っています。そして香川県には古くからのいいものがあるということを知ってもらいたいと思っているので、私たちもそれに貢献していけたらいいなと思っていますね。だからこそ、店舗に重厚感を出したりして、古き良きという感じを残していきつつ、文化の一つになれたらいいなと思っています。
香川県に元々ある古き良き文化を広めていくだけではなく、自分たちで文化を作っていこうとされているんですね。
次は販売担当のMさんにお話を伺うよ。
入社したきっかけや、入社後のギャップがあれば教えてください。
就職するうえで、元々販売がしたいなと思っていて、さらに地元に貢献したいなと思ったのが入社したきっかけですね。入社後に感じたギャップとしては、入社前はただお菓子を売ればいいのかなと思っていたんですが、実際は詰め合わせの中身を覚えたり、お客様の要望にしっかりと応えたりしなければならないことですね。
販売員をしたいという気持ちと地元に貢献したいという気持ちがマッチしたのがかまどだったんですね。
仕事をしていて嬉しいとき、また大変なのはどんな時ですか。
やっぱりお客様からの「ありがとう」はうれしいですし、モチベーションになりますね。ほかにも詰め合わせをしたり、喫茶コーナーのほうでパフェを作ったりするのも楽しいです。
あと、勤務時間が長いシフトの時もあり、思ったより残業が多かったことは大変だなと感じます。
大変だと感じることもあるものの、その接客を通して嬉しいことがあったり、モチベーションも生まれるんですね。
仕事を通じて達成したいことがあれば教えてください。
名物かまどの瀬戸大橋店はインターチェンジが近いというのもあって、もっと香川県に訪れた県外の人にも知ってほしいという思いがありますね。そしてもっとかまどを広めていけたらいいなと思っています。
香川県内だけでなく県外から来たお客様にも喜んでもらいたいという気持ちで働かれているんですね。
次は販売担当のSさんにお話を伺うよ。
仕事を続けられるモチベーションとなるのは何ですか。
元々接客が好きだったので、接客することは楽しいなと思います。あとは実際にお客様とお話しする機会も多くて楽しいですし、先輩とお話しするのも楽しいので、そういったことがモチベーションになっています。
お客様に喜んでもらえるよう考えつつ、自分も楽しみながらできるのは素敵ですね。
どんな社員の方がいらっしゃいますか。
同期には周りが見えている人が多くて、同期を見て学ぶこともあります。実際、他店に手伝いに行ったときなどに、同期が発送をしながらでもお客様が来たらすぐに対応していたりして、そういったところから学んだことがあります。
お互いに学びあいながら働くことができるのは魅力的ですね。
以上でインタビューを終了させていただきます。実際にお話しさせていただいて、地域に根差したお菓子屋さんとして、香川県をより文化的な県にしたいという強い思いが伝わってきました。また、心のサービスを大事にされていて、さらに従業員の方もそのために学ぶことを辞めず努力を続けておられて感動しました。株式会社名物かまどの皆さま、本日はお忙しい中長時間にわたりご協力いただきありがとうございました。
社名 | 株式会社名物かまど |
本社所在地 | 香川県坂出市沖の浜30番62 |
設立 | 昭和11年 |
資本金 | 2,000万円 |
URL | https://kamado.co.jp/ |