今回紹介する企業は、住宅建設等の民間工事から、学校等の公共施設の公共工事、さらには不動産を手掛けている大建住宅株式会社。今回は社長のOさんがインタビューを受けてくれたよ!
一日の仕事の流れ・業務内容を教えてください。
住宅事業から始まり、家の増改築、リフォーム、耐震診断・耐震改修・修繕、クリニック等の施設や公共工事も手掛けています。
住宅を建てた後のサポートも責任をもって行っています。弊社は、地域に必要で目に見える建築物を施工する会社(我々は工務店と呼んでいます)です。
また、住宅の図面の製作から、見積もり・施工までの一貫した流れを営んでいる会社です。
そして、工務店という業態がメインですが、それに付随して不動産も行っています。
建築に関して手広く事業を展開しているんですね!
これまでのキャリアを教えてください。
私の父親が弊社を創業して、創業から52年目を迎え、私は社長になって25年になります。
学生時代、マンションの営業に興味・関心があり、大学卒業後、関東でマンションの販売会社に就職しました。関東にいると、家族や地元(香川県)の見方が変わり、地元に帰って、父親の会社(大建住宅株式会社)に入りました。
社長の息子なので、最初は会社の業務内容や現場の仕事内容を勉強しました。また、建築の会社のため、後に建築士の資格を取得しました。
そして私自身、営業が好きで、お客様の要望に沿ったコーディネート等の営業の仕事も行っています。
地元から離れてみて初めて気がつく魅力があったのですね!
社風を教えてください。
社員の数は、私含め10人なので、現場の人と直接コミュニケーションをとったり、現場の人が社長に対して様々なことを言えたりできる会社づくりを目指しています。
役職を気にすることなく、いわゆる「風通しの良い環境づくり」をしています。直接コミュニケーションをとることで、現場のリアルタイムな状況を把握出来たり、お客様のニーズを早く受け取ったりすることができます。
また、社長の意向や社員の考えを、コミュニケーションを通じてお互いが理解し合うことで、人間力が仕事をするうえで重要であることを自社内で再確認しています。
そして建築業には欠かせない技術力の向上も図っています。また、会社の社訓である誠実・勤勉・礼節を持ち合わせた人によって会社を築くことを目指しています。
役職にとらわれず、意見が交わせる職場づくりを心掛けているのですね!
どのようなことを考えながらお客様とコミュニケーションをとっていますか?
私が一番気にすることは、我々がその場その場でお客様とお話しする際、その会話にしっかりと気持ちが込められているかということです。
気持ちが込められた会話をすることで、円滑で有意義な話し合いができると考えています。
また、社員とお客様が打ち合わせする際、それを客観的に見たときに、お互いに気持ちがこもった話し合いができているのか否かが分かるので、気持ちがこもった打ち合わせになるように、社員の教育をしています。
感情のこもった会話ができるように心掛けているのですね!
一緒に働きたいのはどのような人材ですか?
物理的な像としては、やはり地元に何らかの関係がある人がいいですね。
建築業なので、道路や重要な建築物、東西南北などの方向感覚などが分かっているほうが、仕事がより捗ると思うからです。
会社が存在する地域に何らかのご縁のある方は、地理的感覚がある程度備わっているので、「ここにこんな住宅を建てたい」などといったお客様のご要望に迅速に応えられる点など、仕事で活きる部分があると思います。
また、人間力が高く、建築の技術が備わっていて(これから技術力を高められる人)、建築に関する何らかのこだわりや興味・関心、好奇心を持っている方と一緒に働きたいですね。
普段の生活を通して人間性を磨くことが重要ですね!
どのようなところにやりがいを感じますか?
人が生活していくうえでなくてはならない「建築」という仕事に携われているという点ですかね。
建築という仕事は古来より存在しており、これから先もずっと必要とされる仕事です。災害時には地域の復旧のために、仮設住宅を建て、家を修繕する必要があります。建築とは常に地域から求められている仕事であり、責任が大変大きな仕事です。
地域にとって必要不可欠である建築業に携われていることが一番のやりがいだと私は思っています。
建築業は衣食住の「住」を担っているように、人が暮らしていくうえで必ず必要とされるお仕事なので、お客様から感謝されることも多そうですね!
どのようなことに配慮しながら住宅や公共施設等を建設していますか?
お客様の人となり、人生、考え方を形にすることを心がけて建設しています。
「家はその人となりを表す」という言葉がありますよね。
家は存在しているだけで、その周囲や地域に何かしらの影響を及ぼしています。建設した住宅や公共施設は今後何十年、何百年先にも存在しているかもしれません。
客観的要素でマイナスなイメージを持たれないように、地域の景観を崩さないことはもちろん、排水、騒音、廃棄物にも気を付けて建設しています。
地域の景観を守ることをいつも心がけて建物を建築しているのですね!
今後の展望について教えてください。
継続性、発展性のある会社にすることです。
会社が存在し続けるためには、日々どのような判断を下しながら仕事をするかが大切だと思っています。目の前に楽な道と険しい道といった二つの選択肢があるとして、どちらを選ぶのか。
私は、お客様のため、会社のために険しい道を選択することができる会社こそ、今後も生き残ることができる会社だと思います。我々は楽をしない道を選ぶことができる会社でありたいですね。
なるほど…。
「あえて険しい選択をする」ことは仕事だけではなく、人生においても大切であるといえそうですね!
社会にどのような貢献をしていきたいですか?
私たちは建築という仕事を通して社会に貢献したいと思っています。
私たちが日々目にする建物や道路などは、すべて建設業によって成り立っています。
なかでも建築は、地域を形成するうえで必要不可欠な存在であり、常に人々の生活の場を支えています。
だからその分責任も大きいです。人々の期待に添えるように努めています。
お客様の期待を背負って建設されているのですね!
責任重大なお仕事ですね!
最後に香川県への思いを教えてください。
私にとって香川県は生まれ育った地です。香川県という地に生まれた意味は必ずあり、その意味を探すことが人生だと思っています。
地元を離れ、新しい地で仕事をするのも一つの選択でしょう。しかし、私は地元である香川県で仕事をして、地域に役立つことで、真の生きる意味や喜びを知ることができると思っています。
香川に生まれたことの意味ですか…。確かにゆかりのある地で働き、暮らすことは素敵なことで、何か特別な意味があるのかもしれないですね!
以上でインタビューを終了させていただきます。
日々の仕事を通して、人間性と技術力の両方を磨き、地元住民の皆様に信頼され、愛される工務店づくりをされていると感じました。建物一つ建てるにしても、お客様の想いや地域の景観、騒音など様々なことを意識して建設されていると知り、大変驚きました。
地域密着型の工務店である貴社は、今後も建築を通して香川県をより魅力ある街へと開発・創造していって欲しいと思います。
大建住宅株式会社のOさん、お忙しい中ご協力いただきまして、ありがとうございます。
社名 | 大建住宅株式会社 |
所在地 | 香川県丸亀市郡家町1032番地の1 |
設立 | 1970年(昭和45年)11月20日 |
資本金 | 2000万円 |
URL | https://www.daikenjutaku.co.jp/index.html |