包装業界の変革期の中で上に這い上がる-
株式会社タニモト

今回紹介する企業は、食品関係の包装資材、消耗品を取り扱う専門商社の株式会社タニモト。今回は社長のHさんがインタビューを受けてくれたよ!

事業内容を教えてください。

社長:Hさん
社長:Hさん

食品関係の包装資材や消耗品を製造する500社のメーカーから商品情報を仕入れ、それらを必要とするお客様に最適な商品を提案しています。スーパーに食品容器や包装資材、衛生関連資材、消耗品を、それから、食品工場に外装のラミネートフィルムや真空パックの袋、工場内で使う衛生関連資材、省力化機械を納めています。パッケージに関わるもの全てを取り扱っています。他にも飲食店のテイクアウトの資材や洗剤や手袋なども取り扱っています。

包装資材や消耗品だけでなく、機械など幅広く取り扱っているのですね!

これまでのキャリアを教えてください。

社長:Hさん
社長:Hさん

大学卒業後、平成元年に株式会社タニモトに入社しました。それから48歳までずっと営業畑ですね。それから現職に着任し、6年が経ちます。

入社後からずっと営業をされてたのですね!

社長になられて何か変わったことはありますか?

社長:Hさん
社長:Hさん

社長になって、本をよく読むようになりました。経営を勉強していかないと心配です。本を読むのはそれまで大嫌いだったんですけど、世間や環境についていかないといけないと思い読むようになりました。人としてどうかなど人間力を上げる本やエコ関係の本、それから未来がどうなるかなどの本も読んでいます。

大学生の私達よりも勉強されていますね…

仕事をされてきた中でどのような苦労や困難がありましたか?

社長:Hさん
社長:Hさん

苦労はあまりないです。苦労を苦労と思わないです。困難と思えばどれも困難だけど、一人前の営業になるには色々とありますから。大変だった時もあったけれど、今になってはいい思い出です。

苦労を苦労と思わない、その考え方とても素敵ですね!

大学でどういった経験や能力が必要でしたか?

社長:Hさん
社長:Hさん

特にないです。大学生にしかできないことをした方がいいですね。大学の4年間は貴重なので。その時の友達や環境によって人間が変わっていくと思います。自由に使える時間と友達とのコミュニケーションが物凄く大事だと思います。私も大学生の時は友人の家に集まり深夜まで語り合ったりしていました。こんなことは社会人になって滅多にできることではありません。だから、ひとそれぞれの大学の時しかできないことをやるべきです。

人それぞれ思い思いのやりたいことに自由に挑戦できるのは大学生の醍醐味ですね!

仕事をしている上でのやりがいやモチベーションはありますか?

社長:Hさん
社長:Hさん

やりがいとモチベーションは高い方です。この変わりゆく世の中で我々はお客様のお手伝いをしていきたいというのに一生懸命になっています。誰かのために役立ちたいというのがモチベーションの一つです。ただそれだけでは企業として成長していけないですから、それとビジネスを引っ付けていかなければならないです。会社が成長していくことで社員の豊かな生活と幸せにつながっていきます。どのように成長していくかの方向付けは社長が決めなければなりません。このあたりもやりがいやモチベーションに繋がります。

お客様と社員を守るバランスが難しそうですが、根底は人の役に立ちたいということですね。

他社に、これだけは負けていないと思う点はありますか?

社長:Hさん
社長:Hさん

ラミネートフィルム販売と「エコ商品」で勝ち続けたいです。エコの知識とお客様に情報提供と提案力で勝っていきたいと考えています。タニモトの5つの強みである「提案力、商品力、エコ提案力、物流力、スピード」でも分かるように、提案力が2種類存在します。このように、他社よりも先行してエコに重きを置いて、エコで先行し、エコを重視した取り組みをしていきたいです。また、お客様の意見を積極的に聞いて、お客様のニーズに合った提案ができるのも自社の強みです。

「エコ」に重きを置いて、環境に配慮した事業展開をしているということですね!

一緒に働きたい人材はいますか?

社長:Hさん
社長:Hさん

HPの求める人材像にも記載がありますが、何事も前向きに捉えられる方や、相手の立場になって考えられる方情熱のある方です。また、与えられた仕事を一生懸命やる人や、苦難が多くある下積みをネガティブになったり投げ出したりすることなく、前向きに変換できる人と働きたいです。今上手くいっていない事象であっても自分なりにやりがいを見つけ、一生懸命にやれば10年後には、成長の波に乗っていると思います。また、仕事において、より効率的に、より成果が挙げられるようにする過程で、創意工夫が生まれ、その結果、成果に結びつくと思われます。その観点からも前向きに物事を考えられる人が求める人材です。

資格や際立った能力ではなく、人柄や考え方を重視しているということですね!

今後の業界の展望はありますか?

社長:Hさん
社長:Hさん

パッケージ業界、プラスチック業界はCO2とリンクして進んでいきます。プラスチックのトレイができて約60年になりますが、その間、成長し続けていました。これから、プラスチックはCO2の観点から伸び悩むと予想ができます。しかし、エコの方にシフトすることで更なる成長を遂げることができるかもしれません。我々プラスチック業界は、その岐路に立たされています。私は、この状況がチャンスだと考えています。現時点では、営業先に行った際も、商品自体の性能にあまり差が無く、価格で差別化が図られることが多いです。しかし、パッケージが紙になったりバイオマス由来になったりすることで、選択肢が増えることになるでしょう。このように、エコにシフトして、プラスチックに頼らない、新たなモノを提案していくことが求められるでしょう。

今の取り組み次第で、今後の業界の展望が大きく変わるということですね!

香川県への思いはありますか?

社長:Hさん
社長:Hさん

これからより発展していって欲しいという願いがあるとともに、海洋プラスチックのゴミ問題に代表されるように、環境に配慮した取り組みを積極的にしていって欲しいと思います。観光を再活性化させるとともに、直島や香川県庁に代表される「芸術」の面で更なる観光客の呼び込みをして、発展してほしいと思っています。そして、その発展に少しでも役に立つことをしていきたいと考えています。(地元香川県が元気でなかったら、寂しいですよ…)

地元を愛しているからこそ、持続可能な発展をしていって欲しいですね!


以上でインタビューを終了させていただきます。エコやCO2削減など、環境に関するキーワードが数多く出てきて、かなり環境に配慮した取り組みをなさっていると感じました。また、今後の、業界の行先がエコでかなり左右されることも知ることが出来ました。株式会社タニモトのHさん、お忙しい中ご協力いただきまして、ありがとうございました。

社名株式会社 タニモト
所在地本部DC/
〒769-0104 香川県高松市国分寺町新名72-3
設立昭和28年5月
資本金3000万円
URLhttps://www.kk-tanimoto.co.jp/