香川県庁インタビュー

私は、大学を出てすぐに県庁職員になったのではなく、一度、東京の民間企業に就職し、3年間働いた後に県庁職員になりました。民間での仕事はやりがいがありましたが、なかなか地元の香川県に帰ることができない状態が続き、今後の人生について考え直したとき、ずっと東京で働くのではなく、地元である香川県に戻って働きたいと思いました。

学生時代の就職活動では、東京や関西のような都会に目を向けがちで、なかなか地元に目を向けられませんでした。実際、私のように、本当は地元で働きたいが、都会で働くことになった人も多いのではないかと思います。

そういった経験から、地元企業の支援や、企業誘致などによって香川県の働き口を増やすというような仕事がしたいという気持ちで、県庁を志望しました。

公務員試験には専門試験や教養試験があるので、その対策が大変でした。民間に就職した後に受験する場合には、働きながら試験対策をするのか、一度退職してから対策をするのかという決断が必要かと思います。

ちなみに、私は、民間経験が３年と短かったので、新卒の方と同じ競争試験を受験しましたが、一定年数以上の職務経験があれば、「職務経験者型」の採用選考試験を受験することができます。職務経験者型の試験では、専門試験等は課していないため、事前対策にかける労力も少なくてすみます。

：専門試験があったので、法律や経済の勉強を頑張りました。これらは努力が最終的に実る部分なので、県庁を志望する人にとっては良い部分でもあると思います。ただ、近年では、特別な公務員試験対策を必要としない採用枠もあります。民間企業を中心として就職活動をしている人でも受験がしやすくなっているので、様々な方に県庁を就職先として検討して頂きたいです。資格については、特に必要という訳ではないですが、県庁には様々な仕事があるので、持っている資格や、得意な分野があれば、プラスになる機会はあると思います。

平成26年に入庁し、まず、企業立地推進課で、工業団地の管理や分譲などの仕事を３年間経験しました。その後、多度津町役場に２年間派遣され、観光や企業支援などの仕事をしました。その後は、県に戻り、危機管理課で南海トラフ地震対策の仕事に３年間携わりました。その後、現在の人事・行革課に配属され、現在２年目になります。

希望に関しては、入庁前に調査されるようになっています。また、毎年秋頃に全職員に対し、今の状況や、異動希望などを調査するようになっています。

穏やかな人が多いですし、丁寧に接してくれる人が多いです。今の時代では当たり前なのかもしれませんが、新人時代には、上司から「さん」付けで呼ばれることが新鮮でした。

他の人と比べて、やっていたようなことはありません。学生時代は、サークルやアルバイト、様々な場所に旅行に行きました。仕事で多種多様な人と接するので、色々な経験が役に立つと思います。ボランティアなどだけでなく、遊んで色んな経験をするのが大切だと思います。学生は時間があるので今しか出来ないことをたくさんすることが大事だと思います。

自分自身の住む香川県で、自分のやった仕事が自分・家族の暮らしに直接関わってくるということがやりがいです。

県では、大きなイベントや規模の大きい事業を担当することもあり、そのような仕事をやり切った時には、大きな達成感がありますし、自分自身が成長できたと実感できます。　特に心に残っているのは、多度津町派遣の時に経験した夏祭りと、危機管理課の時に経験した、各家庭において家具の転倒防止を進めていく新事業です。地域を巻き込んだ大きなイベントや、新しい事業が形になった時の達成感は、次の仕事に立ち向かっていくためのモチベーションになります。

民間の場合、全国転勤が多いと思います。県庁職員の場合は、希望すれば県外・海外という選択肢もありますが、基本的には香川県で働くことができます。香川県で働くことが出来るので、家庭を持ったり、場合によっては、将来介護をしなければならない可能性があったりと、様々なライフイベントが想定される中で、人生設計を立てやすいのが利点だと思います。仕事だけでなくプライベートも大事だと考えるので、同じ場所に自分の拠点をかまえて生活できるというのが良いところだと思います。

元々県庁を志望した理由が、香川県にもっと働き口を増やしたいという理由だったので、産業系の仕事に携わりたいと考えています。そのような分野で県に貢献出来ればと思っています。

県庁にもいろいろな分野の様々な仕事があるので、行政の仕事に興味を持つ人であれば、何かしらやりたい仕事は見つかると思います。一度就職先の候補として考えて欲しいです。生活面では、香川県でずっと働けるのはメリットだと思います。個人的にも香川県庁で働くのはおすすめできるので、ぜひ検討していただければと思います。